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「CARGO 55」で行く、北海道・大雪山ハイク&野湯巡り旅 DAY1
PAAGO MAGAZINEが始動します!
パーゴワークスは『PAAGO MAGAZINE』をスタートさせます。『MAGAZINE』では、スタッフを中心とするメンバーの遊び方や、アウトドアフィールドの紹介、関わりの深いアンバサダーの活動などを記事にして発信していきます。
第1弾は、スタッフが今一番行きたいところ、夏の北海道は大雪山へ。(仕事という名目のもと、好き勝手にアウトドアを遊び尽くすという公私混同企画です!笑)北海道を象徴する山ではありますが、私たちの目的は山だけじゃないんです。そう、温泉です。旅先を探しているときに見つけた「野湯」。もうその言葉に釘付けになり、「山登って温泉入って、ビール飲んでジンギスカン食べて〜!」と盛り上がってしまったのでした。第1弾ではそんな珍道中をお届けします。
そうそう、肝心のバックパックは「CARGO 55」をセレクト。キャンプ道具やら登山道具やら、湯桶(!)やらをたっぷり積載して、山へと向かったのでした。
メンバー
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サクライ(左)
パーゴワークスの営業担当。ギア愛あふれるハイカー/キャンパー。気づけばシュラフは10本、クッカーは100個以上に到達。有休消化はもっぱらどこかしらのロングトレイルに挑戦している。今年はぐんま稜線トレイルのスルーハイクに挑戦予定だが、ここ数年での激太りにより3日も歩けば膝が悲鳴をあげるので行くか悩んでいる。誰か楽して痩せられる方法教えてください。
ユーリ(右)
パーゴワークスのPR担当。ひとり旅バックパッカー。学生時代から30カ国くらい訪れ、今年はインドネシアに行く予定だった。温泉とサウナが好きで、旅にも積極的に取り入れている。何時でも「ととのう」事のできるように着替えとてぬぐいを常備。今回のロケで釣りが楽しかったので、さっそくテンカラを買って近所の川で練習している。
大雪山のメインルートからスタート
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今回の山行は1泊2日の行程。初日は旭川空港に集合し、買い出しやら用事を済ませてからレンタカーで旭岳登山口へ。週末ということもあり、駐車場には車列が…。少し離れた無料駐車場に車を停め、パッキングをチェックして登山口へ向かいます。
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が、ちょうどお昼だったこともありロープウェイ乗り場のレストランで腹ごしらえ。今日は旭岳を登り、裏旭キャンプ指定地までの3時間ほどのお気楽コース。もちろんガッツリ歩かなければと思うのですが、目的は野湯であります。のんびりSLOW HIKEを体現したいと思います。
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もちろんロープウェイに乗りました。標高500mを10分でビューン。駅を降りればもう標高1600m。高山の植生に変わり、気温も低いように感じます。
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山頂駅周辺は火山活動による噴気が見られることもあり、ちょっとした観光地に。さっそくモクモクと水蒸気が噴出しております。
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こちらは旭岳石室。基本的に緊急時以外は宿泊できないそうですが、かわいらしい石造りの建物にユーリ感激。
ユーリ「ほらほら!なかもかわいいよ!」
サクライ「う~ん、早く行こうよ(眠い)」
旭岳の山頂を目指して
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本日の予報は「ガス」。標高の高いところには雲が乗っかっている感じであまり眺望はよくありませんが、雲の切れ目からは北海道の雄大な景色が!
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右手には石室、センターの映える池が姿見の池であります。この周辺には短めのトレイルが整備されているので、ここだけ散策するのも手軽でよさそう。ロープウェイがありがたい。
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しかしわれわれは山を越えてキャンプ地を目指さねばなりません。山肌から立ち上る白煙を横目に登山道を登っていきます。
ユーリ「ほら、あんなに煙が出てるから温泉いっぱいあるんじゃない? 行けないかな」
サクライ「ヤメテください! いっぱつで死にますよ!」
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山頂までの登山道は基本的に登り一辺倒。たまに休憩をはさみつつ、高度を上げていきます。あたりは一面ガスに覆われていますが、暑くなくかえって歩きやすいような。
旭岳に登頂、そしてテント場へ
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サクッと2時間ほどで旭岳に登頂。山頂は広々としていて、たくさんの登山客が休憩していましたが、我々はピークの反対側にあるキャンプ指定地を目指します。
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降っていくと時折ガスが晴れて眺望が。まさに広大なウィルダネス。正面には後旭岳、そして大雪山山域の高原が広がっています。
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関東の山ではなかなか味わえないランドスケープはやはり北海道ならでは。稜線の奥は御鉢平でしょうか。今回歩く予定のコースは大雪山のほんの一部分。キャンプ地が少ないのですが、じっくり歩きたくなります。
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斜面には雪渓が残っていました。夏に雪を触れるのは気分が上がります。
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サクライ「かかとをしっかり蹴り込んで、キックステップで…」
ユーリ「キャーキャーキャー!(ズサー)」
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標高2000mほどとはいえ、緯度が高いため雪解けも遅く、気温も低め。夏の雪渓歩きも北海道登山の楽しみでしょう。スコーンと抜けた青空が夏山らしさを感じさせます。
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雪渓を降り終わるとそこは一面のお花畑。主に雪解けの6~8月は高山植物の見頃。短い夏に一斉に花開くお花を目的に訪れる登山者もたくさんいるのも肯けます。
ユーリ「ねえ、このピンクの花かわいくない?」
サクライ「かわいいかわいいぜんぶかわいい(棒読み)」
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週末は「30張」という事前情報にビクビクしていましたが、10張ほどでスペースもありホッと一安心。そして我々の頭に浮かんでいたのは「サクッとテントを張って昼寝をしたい!」。なぜなら東京を始発で出発したので眠いのであります。
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とはいえ「旭岳登頂だけなら夕方前には空港に戻れるから日帰りもできるよね~」とエクストリーム登山的なことを考えていたり。時間の使い方によっては北アルプスよりも近い。北海道の山は思ったより身近なんです。
のんびりテント泊はNINJA TENTで
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テント場を確保してひとまず設営。風が吹いてくる向きを確かめ、手際良く組み立てていきます。大雪山にはいくつかのテント指定地がありますが、今回幕営したのは裏旭キャンプ指定地。旭岳の山頂からほど近く、縦走には最適。すぐ近くに水場もあります。
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NINJA TENTのいいところは、広い前室と好みに合わせてフロントのフラップをカスタマイズできるところ。
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多少風はあるものの、のんびり過ごせるオープン仕様に。
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テントが完成したところでお風呂…ではなく水を汲みに(笑)。ひとまずごはんタイムに。夕暮れまではこれから発売する新製品のフィールドテストや撮影に勤しんだのでした。
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ユーリ「遊んでばかりじゃなくて、ちゃんと仕事もしないとね!」
サクライ「ずっと仕事ですよ!」
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ヒリリと冷え込む美しき山の夕暮れ。
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大雪山の広大な山々に囲まれて眠る夜。やっぱりテン泊は最高であります。
そして湯桶はテーブルにもなるという発見も。装備リストに加えておいてソンはないでしょう。
次回へ続く