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「CARGO 55」で行く、北海道・大雪山ハイク&野湯巡り旅 DAY2
快晴で迎える2日目
時刻は午前4時前。東の空がうっすら明るくなると同時に起き出すパーゴクルーたち。本日の予報は晴れのち、午後には天候が崩れ雨。目的の温泉を目指し、ぐるっと歩いてスタート地点のロープウェイ乗り場に向かいます(お気楽コースでスミマセン!)。
見渡す限りの雲海。気温は5℃ほどとだいぶ涼しく、夏だということを忘れてしまいそう。
早朝にテント場を出発した登山者もいましたが、ゆっくり朝食を。せっかくテントを担いできたんだからキャンプを楽しんだっていいじゃない。食べてばっかりで太りそう!
とは言いつつ荷物をパッキングして歩きはじめます。今回は大きめのスタッフバッグにひとまとめスタイルで。いちばんオーソドックスなパッキングですが、好きなバッグにカスタマイズするだけで見た目がガラっと変わります。
まずは御鉢平を望む稜線ルートへ。1日目のピークハントとはことなり、ロングトレイル感のある道がつづきます。
間宮岳分岐を過ぎ、登り基調。あらためて大雪山の雄大な景色を目の当たりにして立ち尽くすの図。
振り返れば旭岳とテント場。本日は晴天。青空、緑、雪渓のコントラスト。山頂からの眺めはさぞよいのでしょう。
御鉢平を遠望。天気がよければ、もう1日追加してぐるっとお鉢を歩きたいところ。
ユーリ「ここ、毒のあるガスが出てるんだって」
サクライ「真ん中の池は有毒温泉って名前らしいですよ」
旭岳につづいて2つめのピーク、間宮岳。ピークというよりもなだらかな丘という感じ。ここからはゆるく降っていくルートへ。
待ち焦がれた野湯へGO!
目指すは中岳温泉。間宮岳からコースタイムで1時間ほどですが、広い谷沿いのルートを歩くのはなんとも気持ちのよいもの。地平線の彼方まで北海道の大地がつづいています。
ハイマツのトンネルを過ぎると、次第に硫黄の匂いと川の音が。谷を降ったところに目的の温泉がありました。ちょうど先客が入浴中(全裸のおじさん)。タイミングを見計らって準備をしたのであります。
中岳温泉は岩の間から湧き出る源泉をためた野湯。スコップが置いてあるので掘って湯船にすればOK。大自然のなかにポツンと湯船。なんともワイルドな野湯ですが最高に気持ちいい。
川の水を混ぜて適温に調整。でも、ちょっとバランスが難しいのです。いきなり冷たくなったり、熱くなったり…。
ユーリ「いい湯〜だ〜な〜︎ ッッッツ!アッツ!アッツ!」
サクライ「(足湯で十分でござる)」
なお、中岳温泉周辺はヒグマの住処。地図にも「ヒグマ注意の文字」が。鈴やベアスプレーの持参のほか、声を出したり笛を吹いたりしておくとベター。ともあれ、クマも温泉に入るのかな、と思うくらいいい湯であります。CARGO 55にくくりつけてきた湯桶も嬉しそうでなにより。
サクライ「余韻…」
︎お花畑を歩いて下山
温泉に入ってスッキリ。高山植物が花咲く裾合平を経由して、旭岳ロープウェイに向かいます。名残惜しき中岳温泉。川の色が温泉色です。
朽ち気味の木道がつづきますが、両側にはチングルマをはじめとする花々が。短い北海道の夏を逃すまいと咲き誇っているよう。
ユーリ「ほら〜、ここもお花いっぱい!」
サクライ「ここはホントにきれいです。メンズでもわかります」
予報通りにガスがあたりに立ち込めてきました。中岳温泉からロープウェイの間のトレイルも眺めがよく歩きやすい好ルート。もし日帰りで歩くという方は旭岳の登山もいいですが、こちらのトレイルを歩くのもオススメです。
これにて大雪山の野湯を目指した旅はおしまい。登山や縦走だけであれば、もっと装備はシンプル&ライトになりますが、「余計なモノ」を持ってじっくり山を楽しむのもアリだと思っています。いつもデイハイクで歩くコースでキャンプをしてもいいし、キャンプの時間を充実させる食にこだわってもいいでしょう。もちろんカリカリに削ってトレランスタイルで駆けるのもGOOD。
とにかく山のアソビは自由ってコト! 今回は「気づいたらいろいろ積んじゃう」CARGO 55で遊びまくるのがテーマ。湯桶はともかく、ビールを満載したり、パックラフトを積んだり、「こんな遊びをしてみたいな」を考えてみるのも楽しいものです。
北海道なら釣りをしてもいいですしね。ン、釣り?
北海道に来て渓流釣りをしないなんて!
ということで後半戦は釣り! 予備日半日を使って渓流釣りに出掛けたのでした。野湯CARGOから釣りCARGOであります。
場所は旭岳近くの某所。河原をハイクしながらポイントを探します。
流れの淀みを見つけてキャスト! 北海道にはニジマス(レインボートラウト)やアメマス、オショロコマなど多様な渓流魚が生息しています。流域によって種類が変わりますが、なかには60cmを超えるランカーサイズもいるとか。
ゆるゆる河原でキャンプをしながらキャスト。そんな簡単に釣れないでしょ〜と思っていたらヒット! かわいいニジマスが遊んでくれました。
ユーリ「へっへ〜、もういっちょ釣りまっせ〜」
サクライ「まあまあ、ビギナーズラックだと思いますよ(笑)」
釣りメインで河原で幕営しながら山に登るのもいいですよね。なんて話しながら歩いた河原。大満足の夏(休み?)となりました。
CARGO 55
今回の旅では、ハイキングにキャンプ、野湯に釣りまで、どのシチュエーションも、CARGO 55に道具を積んで出かけました。積むアイテムによってパッキングを変えるのも楽しいものです。登山のような旅のような、自然を自由に遊びたいというアウトドアフリークにはぜひつかっていただきたいバックパックです。
大雪山一泊二日の装備
PAAGOWORKS カーゴ 55/ALTRA OLYMPUS3.0/EVERNEW テン場サンダル(テン場のサンダル探しの旅はこれにて終了) /GRANITE GEAR AIR GROCERY BAG/秀岳荘オリジナルスタッフバッグM(着替え、ウィンドシェル)/ belmont チタントライアングルストーブ/ seychelle サバイバルプラス/THERMOS 保冷缶ホルダー(山で冷たいビールを飲むならこれ!)/EVERNEW ウォーターキャリー2L/WESTERN MOUNTAINEERING サマーライト/KLYMIT INERTIA OZONE Black Diamond アルパインカーボンコルク/手ぬぐい(数々の山旅を共にした相棒。もうすぐ千切れそう) /PAAGOWORKS W-FACE スタッフバッグ 3(レインウェア上下)/PAAGOWORKS W-FACE スタッフバッグ13(シュラフ、ダウンジャケット、マット)/PAAGOWORKS W-FACE ポーチ 2(ファーストエイド、ランタン、バッテリーなど)/PAAGOWORKS W-FACE ポーチ 3(食料、カトラリーなど)/PAAGOWORKS スナップ /PAAGOWORKS ニンジャテント(自信を持ってオススメ!最近はフライだけで野営するのが気に入っています。)/PAAGOWORKS TRAIL POT サンプル版/PAAGOWORKS TRAIL BASE サンプル版/行動着:モンベル ストレッチO.D.パンツ/Rab ジャケット/Tシャツ
PAAGOWORKS カーゴ 55(インナーバッグをX-pacでカスタムして自分流に)/LUNA Sandal ベナード/La Sportiva AKASHA /EVERNEW EXPULマット/Mont bell ダウンハガー800#2/SOL エスケープビビィ/ノーブランド エアピロー/PAAGOWORKS ニンジャテント /CAYL UL zip sack(レインウエア上下)/PAAGOWORKS W-FACEスタッフバッグ3 オレンジ(ダウン上下)/PAAGOWORKS W-FACEスタッフバッグ3モスグリーン(着替え)/PAAGOWORKS W-FACEポーチ1(ガジェット用。この大きさが好きで色違いでたくさん所有。旅先でサコッシュにできるのも便利。Kindleやパスポートなどもピッタリの大きさ)/Nalgene Paperskyコラボ(キャンプ地が寒いときは湯たんぽに)/Platypus 2Lソフトボトル/Helinox FL120 /ベルモント チタン深型シェラカップ480/Design Pin カトラリー(なかなか無い箸とスプーンのセット。台湾のセレクトショップで購入)/Snow Peak ギガパワーストーブ地/Chaoras スポーツてぬぐい (NINJA TARPの柄をプリントしたコラボてぬぐい! 両端が縫ってあるのでほつれなくて使いやすい)/ノーブランド 桶/Ziploc ファーストエイドセット/行動着:Marmot モンペパンツ/山と道 UL Shirt/ice breaker ボーダーT)
information:地図&関連リンク
大雪山の最高峰・旭岳を登頂し、山頂直下の裏旭キャンプ指定地で幕営。2日目は反時計回りに中岳温泉を経由して、ロープウェイ乗り場に帰還するループトレックルート。テント泊でのんびり歩くもよし、軽量装備で日帰りで駆け抜けるのもよし。キャンプ指定地に水場あり(エキノコックスの危険あり、要浄水)。
旭岳青少年野営場
北海道上川郡東川町旭岳温泉
大雪山旭岳ロープウェイ
北海道上川郡東川町旭岳温泉
http://asahidake.hokkaido.jp/ja/
秀岳荘旭川店
北海道旭川市忠和5条4丁目10−11
https://www.shugakuso.com/