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ULTRA-TRAIL VILLAGE 出展レポート ”ぐるりモンブラン2023”
こんにちは、代表の斎藤です。みなさんは「ぐるりモンブラン」をご存知ですか?
フランスとイタリアの国境に位置する、ヨーロッパアルプスの最高峰。モンブラン(標高4810m)を一周する、ヨーロッパでも人気のロングトレイル。距離は約170km。ハイカーが9日間かけて歩くこのコースを、なんと上位選手になると20時間以内で走り抜けてしまうトレイルレースが8月28日~9月3日に行われました。そう!あの世界的レースのことですよ!でもこの記事では権利の関係で「ぐるりモンブラン」と表現させてもらいます(苦笑)。

さて、この「ぐるりモンブラン」は今年で開催20回目。レースは全部で8つ。全世界から10,000人以上のランナーが集まる開催期間中の一週間は、シャモニーの街はお祭り騒ぎ。今年は日本からも約190人が参加。 ULTRA-TRAIL VILLAGEと呼ばれる大会やメーカーのブースには118団体が出展し、まさに世界最大級の見本市も開かれ、今回我々はこのレースイベントに初めて出展しました。もう、ドキドキだ!



RUSHのスタッフは斎藤(右)、フランス在住のイチローさん(左)、ALEX(中央)そして新藤(写真2枚目)の4名。日本語、英語、フランス語、イタリア語、中国語、台湾語の6ヵ国語対応で臨む。世界のトレイルランナー達よ、どんと来い!






期間中の4日間、本当に多くの国々のランナーにRUSHを知ってもらい、我々のミッションは大成功! 日本人ランナーの声を集めたRUSHが世界でも通用するという手応えを強く感じました。ミラクルな出会いもあり大収穫のブース出展でした。来場してくれた皆さん、本当にありがとうございました!
RUSHランナー集合!

そして今回は日本から来たサポートランナーを集めてアンバサダーミーティングも行いました。個性派揃いのRUSHランナーたちをご紹介します。選手の写真または名前をクリックすると個人のSNSにアクセスできて、レース中の写真や動画が見られるので、ぜひチェックしてみてください!

RUSHのイメージムービーでもご存知の「なっちゃん」は初めて「ぐるり」後半の56kmを走る種目、OCCに挑戦。150%の走りで見事日本人女子1位!

「近所のお兄さんが努力を重ねて強くなった」そんな親近感が魅力の関西人ランナー。「ぐるり」二度目の挑戦は惜しくもリタイア。また強くなる予感しかないぞ

日本が誇るポジティブ・ランナー!? 途中のエイドでは会場の音楽に合わせて踊るなど、初出場の「ぐるり」を笑顔全開で走りきり、みんなにハッピーをばら撒いた

ONLY ONE TRAVELの代表を務める、ケニア在住のランナー。トレラン歴2年とは思えぬ戦歴を重ねて「ぐるり」に初挑戦!見事31時間36分で走り抜けた

Ouray 100優勝(米国、23年7月)など海外レースでも実力を上げてきた小さな巨人。「ぐるり」でも淡々とした走りで日本人2位の好成績。やったね!

可愛い笑顔で「入賞目指す」と言い切る彼女は2週間前から単独現地入りしてコースを一周試走したツワモノ。入賞は叶わなかったが見事に完走。次に期待‼︎

中国で活躍する女性ランナー。ALTRAチームにも所属する最強美人。6月からスペインでトレーニングを積み「ぐるり」に望むも DNF。ほんとうに残念!

ファンキーな髪色と笑顔が素敵なコロラド在住のランナー。運命的出会いでRUSHファミリーに加入したミラクルボーイ!「ぐるり」の終盤では不屈の走りを見せた。

昨年トルデジアンを最年少完走した24歳のイタリアン。スキー、クライミング、MTBもこなすマルチプレーヤー。今回は参戦せず、ブース設営や接客、シェフと本当に大活躍してくれた!
さらに、サポートランナーではありませんが吉村健佑選手や福田恵里佳選手がRUSHとともに好成績を納めました。本当におめでとうございます!選手のみなさんはそれぞれにタフなレースを経験したと思いますが、詳しくは本人のSNSなどをチェックしてくださいね。パーゴワークスでは彼らの活動を様々な面でサポートしていますので、ぜひとも今後も応援をよろしくお願いします!
そしてそして、会場やレース中に出会った多くのRUSHランナーさん達もありがとう。来年もこの地で会いましょう!
おまけ〜TMBを山手線に例えてみると〜
何度行ってもなかなか土地勘がつかみにくいこのエリアですが、じつは山手線に例えると分かりやすいんです。山手線を知っていて来年はレースに挑戦するぞ!っていう人に使ってもらいたいマップを作ってみました。これは奇跡的な一致ですよ!

例えばユーティーエムビーならば夕方に新宿をスタート。日が落ちてから渋谷を通過、寒い品川を超えて東京駅でちょうど80km。ここで中央線に乗ってきたサポーターと再会。秋葉原を越えて上野に向かい、西日暮里、巣鴨エイドまで頑張れば残り30km! 最後に高田馬場からの長い下りを走りきって新宿にゴール!といった感じでしょうかw
ここまで読んでもらったなら、ついでにレースの前週に歩いた様子も紹介させてください。
まずはフランスの「高田馬場ー池袋」LA FLEGERE to VALLOCINE




イタリアの「神田ー秋葉原」Refuge Bonatti to Grand col ferret







スイスの「西日暮里近郊」Lac champex


フランスの「東新宿ー西早稲田(都営地下鉄かよ)」





いかがですか? TMBの魅力はなんといっても本場ヨーロッパアルプスの雄大な景色! 氷河が作った独特の地形や山肌は日本の山にはない迫力を見せてくれます。そしてトレイル自体も素晴らしい! 日本の山では基本的にピークを目指したトレイルが多いのですが、TMBのほとんどは山腹を巡るトレイルで構成されており、トレイルヘッドへの交通アクセスも比較的容易なのが特徴です。一つのセクションを終えて、麓の街に泊まることもできるので、スルーハイクにこだわらずに歩きを楽しめるという良さがあります。
TMBならではの注意点があるとすれば、1)山小屋の予約が人気で取れないうえ、トレイル上にキャンプ地が少ない、2)MAPのコースタイムがやたら早い 3)特にスイスは物価が高い! コーヒー1000円、ガソリン300円/1L(!)....といったところでしょうか。天候や地形、体調管理など登山に対する心構えは日本と同じ。くれぐれも準備万端で臨んでくださいね。

以上、いつも通り全力投球のパーゴワークスの様子をお伝えしました。来年も再来年も「ぐるりとモンブラン」を楽しみたいと思います!SEE YOU!